私は以前、某アルバイトサイトでSEOを担当していました。
当時、「アルバイト」と「不動産」のSEO対策難易度はSランクだと担当のSEOコンサルタントから聞きました。
特に「アルバイト」のSEO対策は競争が激しく、非常に難しいものでした。なぜ「アルバイト」のSEO対策がそんなに難しいかったのか、実体験をもとに紹介していきます。
「バイト」や「アルバイト」といったビッグワードの検索順位を上げるためには、ミドルワードやテールワードのSEO対策を網羅的に行う必要がありました。
具体的には、職種名と地域名を組み合わせたキーワードを大量に作成し、それぞれの検索順位を向上させるための対策を講じることです。この組み合わせの数が膨大で、管理するのも大変でした。まさに気が狂うレベルの作業量でした。
アルバイトを探している人は、自分が働きたい場所を特定して検索するため、必ず「地域名」を含めて検索します。
例えば、「渋谷 アルバイト」や「大阪 バイト」といった具合です。
つまり、地域ごとに最適化されたコンテンツを提供することが重要となります。
この地域名の最適化は「都道府県」だけでなく、「市区町村」や「駅名」まで細かく対応する必要がありました。これが一番大変でした。
都道府県は47、市区町村は約1,700、駅名は約9,000、あるそうです。
どこまでやるか、そこまでやるのか….という議論が絶えませんでしたが、最終的には徹底的にカバーする方針に….。
気の遠くなる作業ですが、この細かな対応が検索順位向上に大きく影響しました。
さらに、アルバイトの職種は約50種。
つまり、「47都道府県☓50職種」「1,700市区町村☓50職種」「9,000駅☓50職種」分、対策していくわけです。
職種名と地域名の組み合わせ、その数はまさにハンパじゃないものでした。
ミドルワード、テールワードの対策を網羅的に行うことで、なんとかビッグワードの検索順位を上げるという施策です。
SEO対策は地道な作業の積み重ねが重要であり、その成果が現れるまでには時間と労力が必要ですが、その分得るものも大きい、ということですね。